中国テクノロジー企業であるアリババの音楽ストリーミング・サービス「Xiami Music(虾米音乐 )」は、ハイレゾ・オーディオ企業であるMQAとの提携を通じて音質を向上させることで、ライバル・サービスより優位に立とうとしている。

Xiami Musicは、「SVIP」プランを利用する層向けに、MQAの技術を使用する予定で、AndroidとiOSのアプリ内からスタートするという。さらに、Xiami Musicは、高音質で音楽を聴くことができる無料トライアル期間をユーザー全てに設ける予定とのこと。高音質で聴き続けるには、SVIPへの登録が必要となる。

MQAにとっては、Tidal、Nugs.net、Onkyo Musicに続き、意義深い提携となっている。同社によると、中国はすでにMQA対応機器販売の売上において、4番目に大きな市場だが、中国において、DSPとパートナーシップを組むのは今回が初だという。

「BAT(バイドゥ、アリババ、テンセントの頭文字)がコントロールするサービスの中では、Xiamiの会員登録者数は最も少ないかもしれませんが、Xiamiが持つ、エンジニアリングと運営的専門知識は、比類なきものです。Xiamiが持つ改革の文化は、開発すべき優先事項を特定し、それらを計画通りに実行するXiamiの卓越性と合わさり、Xiamiを非常に強力なサービスにしています。」とMQAのCEOであるMike Jbara氏は、Music Allyに語っている。

また、MQAは、ユニバーサル・ミュージックに続き、ワーナーミュージックともパートナーを組み、ハイレゾも聴ける高音質ディスクとして、CDの最終進化形とも言われ、オーディオ・ファンに大きな話題となっている、日本生まれのハイレゾCD(MQA-CD×UHQCD)として、名盤が8月に発売するという。