ハードウェア

MelodyVRがベータ版スマートフォンアプリと「Viewer」ハードウェアを発表

音楽関連のVRスタートアップ企業の成長を阻む原因の一つとして、VRヘッドセットの所有率が予想以上に伸び悩んでいることが挙げられる。スタートアップ企業のMelodyVRが、この課題に取り組むべく動き始めた。

MelodyVRは、Android端末とiOS端末向けに、クローズド・ベータ版のアプリをローンチしており、今夏には商用発売する予定だという。アプリでは、ヘッドセットなしでも、スマートフォン上で、MelodyVRが所有するライブ・カタログや、音楽関連のVRコンテンツを360°動画として再生できるとのこと。

しかしながら、MelodyVRの戦略第二弾は、自社ハードウェア「MelodyVR Viewer」のローンチにある。MelodyVRによると、「最近のスマートフォンを持っている人であれば誰でも、専用のVRデバイスを必要とせずに本物のVRを体験できる、高品質かつ低価格の製品」だという。このデバイスは、今年中に「現在のハードウェア製品と比較して、非常に低価格で」ローンチされる予定とのこと。

ちなみに、価格はまだ発表されていない。MelodyVRによってローンチされたプレビュー・サイト(https://melodyvr.com/mobileapp_preview/)を見ると、グーグルの「Daydream View」ヘッドセットとよく似ていることが分かる。

また、MelodyVRはイギリスで7月に開催されるWireless Festivalとチームを組み、新アプリのローンチ・イベントを主催するという。コンサートの間、アーティストとバーチャル上でファンが交流できるVRスペースや、ライブをストリーミング配信する予定とのこと。

Spotifyが運転者向けに音楽とポッドキャストを再生できるスピーカーを試験中

Spotifyが初となる消費者向けハードウェアとして、音楽やポッドキャストが再生可能な、車向け音声コントロール型スピーカー「Car Thing」を発表した。Spotifyによると、Car Thingは商品化はされておらず、現在はアメリカの「招待された数組のSpotifyプレミアム・ユーザー」間で試験運用中だとのこと。

ユーザーがCar Thingを乗り物に設置すると、どのように使用しているかというデータがSpotifyに送り返され、運転者が何を聞いているかをより深く理解し、今後の製品や機能に活かす仕組みになっているという。

「Spotifyの将来的計画について、様々な憶測があることは承知していますが、今回のCar Thingは、人々が音楽とポッドキャストをどのように聴いているかについて、我々の理解をより深めるために開発されました。我々は引き続き、ハードウェア制作ではなく、オーディオ・プラットフォームとして世界一を目指しています。」とSpotifyはコメントしている。

研究目的だとしても、Spotifyが独自のハードウェアを開発することには意味がある。Spotifyは自社サービスを、スマートフォンからスマートスピーカーまで、できるだけ多くの異なるデバイス上で利用可能にすることを目標としているからだ。

Spotifyは現在も、アマゾンのEchoやGoogle Homeではデフォルトの音楽ストリーミング・サービスとして設定することができるし、AirPlayを使えば、アップルのHomePodでも再生することができる。しかし、ユーザーがこれらのデバイスをどのように使用しているかについて、Spotifyが得られるデータは限られている。もし万が一、Spotifyが最終的に独自の商業的ハードウェアを制作しなければならないとすると、人々がこういったデバイスをどのように利用しているのかという情報を今得ておくことは、必要不可欠と言えるだろう。

また、SpotifyはCar Thingに続くデバイスも検討中だという。「将来的に音声を利用した似たようなテストも行うかもしれません。なので、『Voice Thing』や『Home Thing』と聞いても驚かないでくださいね」と自社のブログにコメントしている。

Spotifyは、Car Thingがテスト目的であり、現在のところ消費者向けに売り出す予定は無いと強調している。