著作権

削除申請によりツイッターに音楽ライセンス契約を求める圧力が増加

Postmodern JukeboxというグループのScott Bradleeさんが、エルトン・ジョンの楽曲「Crocodile Rock」を演奏した動画の投稿が削除されたとして、ツイッターに不満を漏らした。ユニバーサル・ミュージック・パブリッシング・グループによる削除申請後、該当の投稿が削除されただけではなく、Scott Bradleeさんのツイッターアカウントは一時的に凍結されたという。

エンタテインメント・ビジネスニュースサイトのVarietyによると、その後、Scott Bradleeさんのアカウントは回復し、苦情は取り下げられたという。

今回の件は、フェイスブックの例に倣って、出版社やレーベルと音楽ライセンス契約を結ぶよう、ツイッターに圧力がかかっていることが背景のように見える。

「ツイッターは音楽を配信するためのライセンスを持っていません。ユーザーが音楽を配信できるようにツイッターがしたいのであれば、他のソーシャル・プラットフォームと同様に、ツイッターも音楽ライセンス取得に向けて動くべきです」と、ある匿名の出版社幹部はVarietyに語ったという。

「ユニバーサル・ミュージックは所有するすべてのものに関する大量の削除申請を提出しているようです。彼らの目標は、ツイッターやその他のソーシャル・メディアを交渉の場に引きずり出し、コンテンツID的システムを作成させることです」とScott Bradleeさんは分析している。

現在、欧州において的となっている三大プラットフォームはツイッター、スナップチャット、そしてTikTokとみられており、権利保有者は、フェイスブックとのライセンス契約や、今後施行される、欧州議会による著作権指令改正案などをてこにして交渉を進めることを望んでいる。今後、これらのプラットフォームで削除される音楽の数は増える一方かもしれない。

2018年、著作権違法サイトへの訪問数は1,890億回に

著作権侵害を追跡する企業のMusoが、2018年、違法サイトが1,890億回訪問されていたことを明らかにした。一見すると膨大な数に見えるが、実は、1年前に同じようなデータが公表された際の違法サイト訪問数は3,000億回だった。したがって、1年間で違法サイトへの訪問数は37%減少したことになる。

これらの数字には、音楽、テレビ番組、映画、ソフトウェア、本など、あらゆる種類のデジタルにおける著作権侵害が含まれている。Musoによると、全体の違法サイト訪問数のうち、15.87%を音楽が占めたとのことで、計算すると、違法音楽サイトへの訪問数は300億件程だったことになる。2017年における違法音楽サイトへの訪問数は739億件だったため、一年間でその数は59.4%減少したことになる。

全体の違法サイトへの訪問数の60%が、ウェブ上の違法ストリーミング・サイトへのアクセスだったという。つまり、テレビ番組や映画コンテンツが違法に公開されているサイトのことだ(音楽にはSpotifyやSoundCloud、YouTubeなど、世界的に無料でも使用可能なオプションが多数存在しているからかもしれない)。Musoによると、ストリーミング・リッピングのサイト訪問数は昨年16%減少したという。

ただし、日本ではYouTubeから音楽を転用した違法アプリなども存在しており、特に若者間での利用が問題となっている。