VRヘッドセット

MelodyVRがベータ版スマートフォンアプリと「Viewer」ハードウェアを発表

音楽関連のVRスタートアップ企業の成長を阻む原因の一つとして、VRヘッドセットの所有率が予想以上に伸び悩んでいることが挙げられる。スタートアップ企業のMelodyVRが、この課題に取り組むべく動き始めた。

MelodyVRは、Android端末とiOS端末向けに、クローズド・ベータ版のアプリをローンチしており、今夏には商用発売する予定だという。アプリでは、ヘッドセットなしでも、スマートフォン上で、MelodyVRが所有するライブ・カタログや、音楽関連のVRコンテンツを360°動画として再生できるとのこと。

しかしながら、MelodyVRの戦略第二弾は、自社ハードウェア「MelodyVR Viewer」のローンチにある。MelodyVRによると、「最近のスマートフォンを持っている人であれば誰でも、専用のVRデバイスを必要とせずに本物のVRを体験できる、高品質かつ低価格の製品」だという。このデバイスは、今年中に「現在のハードウェア製品と比較して、非常に低価格で」ローンチされる予定とのこと。

ちなみに、価格はまだ発表されていない。MelodyVRによってローンチされたプレビュー・サイト(https://melodyvr.com/mobileapp_preview/)を見ると、グーグルの「Daydream View」ヘッドセットとよく似ていることが分かる。

また、MelodyVRはイギリスで7月に開催されるWireless Festivalとチームを組み、新アプリのローンチ・イベントを主催するという。コンサートの間、アーティストとバーチャル上でファンが交流できるVRスペースや、ライブをストリーミング配信する予定とのこと。

2018年末時点におけるVRヘッドセットのインストールベースは1,400万台

調査会社のSuperData Research社が、仮想現実(VR)、拡張現実(AR)、複合現実(MR)などの総称であるXR(クロス・リアリティ)技術に関する新たな統計を発表した。

レポートによると、VRヘッドセットのインストールベースは2018年末までに1,400万台に到達したと推測されており、2022年までにその数は5,100万台まで成長すると予測されている。ちなみに、SuperData Research社は2015年11月に、VRヘッドセットのインストールベースが2017年までに7,000万台に達するという予想を発表していた。

同社はさらに、2019年のVRヘッドセット出荷台数に関しても予想数を発表している。SuperData Research社によると、フェイスブック社が新たに発表した「Oculus Quest」は110万台近く、フェイスブック社の「Oculus Go」は100万台、ソニーの「PlayStation VR」は83万3,000台の販売台数になると推測されている。

「Oculus Questは、この市場に新たに参入する消費者にとって、VRをさらに利用しやすくする存在になるでしょう。VR消費者向けソフトウェア収益の43%はゲームから生じ、今年末までにこの分野を40%成長させるでしょう」とSuperData Research社は主張している。

また、2018年、携帯電話を通じたAR技術の利用者は11億人いたとみられており、2020年までにその数は17億人にまで増えると予想されている。