今年、グラミー賞で主要3部門にノミネートされた、イギリス人アーティストのデュア・リパが、11月27日に開催したバーチャルライブ・コンサート「Studio 2054」。世界的に話題になったこのイベントですが、果たしてどれほどの規模だったのでしょうか?

コンサート主催者が公表した数字によれば、今年開催されたバーチャルライブコンサートの中でも、最も成功したライブと言えるでしょう。ライブの視聴数は全世界で500万ビューを越えています。その中でも、中国の視聴者から190万ユニークビュー、インドから95000ユニークビューがあり、アジアからも視聴が伸びたことを示しています。チケット売上は、一般的なチケット販売サービスから購入されたチケットは26万枚以上にのぼりました。

イベント主催者は、チケット価格を複数の価格帯に設定したり、ディスカウントを設けたりしていました。ライブのアーカイブは、終了後2週間公開されており、アーカイブ視聴用のチケットは7.50UKポンド(約1000円)に設定されています。バーチャルライブのチケットは8.99UKポンド(約1250円)から始まり、ライブ前と後に配信されるプリショーとアフターパーティー、バックステージ・カメラへのアクセスを含むチケットは15Ukポンド(約2000円)で数量限定で販売されました。またデュア・リパのアーティスサイトでは、バーチャルライブに合わせてさまざまなグッズやCD、アナログが展開されており、ファングッズからのマネタイズに繋がる設計になっています。