クラシック音楽に特化したストリーミング・サービスのIdagioが、6月21日に配信される、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団によるコンサートのライブ動画配信と連動して、日本でのサービスをローンチした。日本では、200万曲を超えるIdagioのカタログと、「Global Concert Hall」のライブ配信シリーズが利用可能となっている。

 日本には、確かにクラシック音楽でターゲットとすべきオーディエンスがいる。日本レコード協会が2019年に収集したデータによると、昨年日本国内で新しくリリースされたオーディオ録音原盤の中でクラシック音楽が占める率はわずか1.1%だったが、日本国内における国際的なリリースが占める率は34.2%だったと言う。

 日本は、一般的に、音楽ストリーミング後進国だ。クラシック分野でも、例えば、指揮者、オーケストラ、ソリスト、様々なバージョンなどの複雑なメタデータに関してなど、ストリーミング・モデルの課題が生まれている。それでも、昨年Idagioが委託した調査会社Midia Researchの報告によると、2018年におけるクラシック音源の世界的収益3億8,400万ドルのうち、37%はストリーミングから生じていたとのこと。