投稿公開日:2025-11-04 投稿カテゴリー:ゲーム 音楽業界では近年、世界各国で重大な問題として、不正再生やボット再生、人的な操作など多くの手法を用いた「ストリーミング詐欺」への対策が進められきた。同様の手法は、ゲーム業界でも発生している。https://www.tubefilter.com/2025/10/08/no-bots-here-epic-sues-two-game-developers-after-paying-them-tens-of-thousands-of-dollars-for-alleged-fake-engagement/米国のメディアTubefilterによれば、エピックゲームズは自社が運営する「フォートナイト」のクリエイターエコシステムに関わる二人の開発者に対して「実在しないトラフィック」を起こして不当な報酬を得たとして、訴訟を起こした。同社は、この二人が「2万件以上の偽ボットアカウントを作成し、それらをお互いの(フォートナイト)アイランドに送り込み、エンゲージメントを人工的に水増しした」と主張している。二人は10個のアイランドを運営しており、彼らの作ったボットは、お互いのアイランドだけを行き来するよう設定されていた。今回発覚した詐欺行為の背景には、エピックゲームズが設定するクリエイター向け報酬制度が原因と見られている。同社は2024年、3億5200万ドル (約534億円)の報酬プールを設け、アイランド毎のエンゲージメント量に応じて、フォートナイト開発者に分配してきた。訴状によれば、被告の開発者たちはボット運営によって「数万ドル規模」(数百万円)を受け取ってきており、エンゲージメントの80%以上が偽アカウントによって発生したものだったとされている。同社は今回の訴訟で、二人に対して、報酬の変換、損害賠償に加えて、フォートナイトやエピックゲームズが運営する全てのIP/サーバーからの永久追放を要請している。エピックゲームズは、これらの行動が偽プレーヤーによる行動だったことを検知したことも明らかにしている。同様の不正手法を行う、または計画して不当に報酬を得ようとするほかの開発者たちに対して警鐘を鳴らしている。同社は、不正行為やチート販売業者に対して、積極的な対策を取る企業として知られており、厳格な監視と法的処置を行ってきている。