音楽マーケティング・プラットフォームのLinkfireがアーティスト向けに非常に便利な新機能「Artist Bio Links」を発表した。

 Linkfireによると、新機能は「全てのプロモーションを一つのパーソナライズされたマイクロサイトにまとめます。一つの共有可能なリンクに、リリース、グッズ、SNSプロフィール、ツアーなどをまとめ、ファンを誘導することができます」とのこと。

 インスタグラムなど、プロフィールに一つのリンクしか表示できないSNS上で非常に役立つ機能だと言えるだろう。音楽、グッズ、チケットサイト、「お気に入り(他の様々な種類のリンク)」をまとめるための個別の「タイル」作成方法など、新機能の仕組みを説明したガイドも用意されている。

 また、LinkfireはDeezerと契約を結び、同社のスマートリンクを通じて、Deezerへアクセスしたユーザーの行動に関するデータを提供することを発表している。これにより、Linkfireを使用しているアーティストやレーベル、マーケティング担当者は、ファンがスマートリンクをクリックした後、実際に楽曲を再生したか、ライブラリやDeezer上のプレイリストに楽曲を追加したかなどを確認できるようになる。

 このような「コンバージョン」などに関するデータは、アーティスト・サイドがマーケティング予算が上手く活用できているかどうかを判断する上で非常に役立つと言えるだろう。欧米のストリーミング・サービスでは、アーティスト・サイドへのデータ開示が続々と進んでいる。日本発のストリーミング・サービスでもアーティストへのデータ開示が進むことがあれば、さらなるストリーミング・サービス市場発展のきっかけになるのではないだろうか。