調査会社のMidia Researchが、テレビ番組やストリーミング・プレイリストを通じて再び盛り上がっている、Journeyの「Don’t Stop Believin’」という過去の楽曲によってインスピレーションを受け、興味深いブログ記事を投稿している。

ブログ記事では、Totoの「Africa」や、マライア・キャリーの「All I Want For Christmas Is You」も分析対象となっている。「これらの三曲は、ソング・エコノミー(楽曲経済)の発展を示しています。『ソング・エコノミー』は、新しい音楽業界の成長エンジンとなっています。」とキース・ジョプリン氏は記事で書いている。

ジョプリン氏は、音楽業界は、買収した楽曲の中に、上記の三曲のような利益をもたらす楽曲があることを願って、深刻な賭けをしている証拠として、カタログの出版をめぐるゴールドラッシュを指摘した。

世代を超えた名曲として、常に収益を上げているほんの一握りの数十年前の楽曲の幸運にだけ注目するのではなく、同じダイナミクスが業界の最前線を再形成しているとジョプリン氏は語る。

「『ソング・エコノミー』は、古い曲と同様に、新しい曲にとっても重要です。ヒット曲は、今までよりも重要となっています」とジョプリン氏は述べる。だからこそ、現代の楽曲では、作詞作曲家のクレジット数が2桁になる現象が起きるのだとジョプリン氏は説明する。

究極的な指摘としては、非常に限られた数の楽曲が、全てのメディアや全てのプラットフォームで需要を独占しているため、それらの楽曲自体が、「小さな産業」として見なされるようになっていることが挙げられた。

「これらの楽曲は、いつの時も業界にとって金が詰まった壺のような存在でしたが、世界的なストリーミング・エコノミーにおいては、この存在が全く異なるものとなりました。こういった楽曲は、復活を遂げたり、増殖したりすることができるようになったのです。つまり、繰り返し何度でもヒットとなる可能性があるということです」とジョプリン氏は結論づけた。