eスポーツ・コミュニティは最近、ライブ配信およびプラットフォームへのオンデマンド動画のアップロードにおける音源使用に関して定めたTwitchの最新ガイドラインについて議論を交わしている。eスポーツに関するニュースを取り扱うDot Esportsは、Spotifyなどのストリーミング・サービスの音楽を使用することは許可されていないという事実を報道した。最新のガイドラインを検討すると、Twitchを称するミュージシャンが考えるべきポイントもあるようだ。

 DJを例に取ると、DJセットは「Twitch配信またはVODで使用できない音楽コンテンツの種類」の一つとして記載されている。Twitchの「音楽のガイドライン」ページでは、「ご自分で所有している音楽またはTwitchで共有するライセンスを受け取っている音楽以外の音楽を組み込んでいる、事前にレコーディングされた音楽トラックの再生またはミキシング」が使用できないと記されている。

 ラジオスタイルの音楽番組、Twitch Sings PerformanceなどのTwitchで共有するライセンスを受け取っているゲーム内カラオケパフォーマンス以外のカラオケの歌およびパフォーマンス、口パク、歌詞動画やタブ譜を含む音楽の視覚的描写、ご自分のTwitch配信でのライブパフォーマンスを除く、歌のカバーなども同様だ。また、ミュージシャンは、「Twitch配信Liveでカバー曲を歌う場合は、他人が所有する楽器トラック、音楽レコーディング、または他のレコーディングされた要素を組み込まずに、作詞家/作曲家が書いた通りに歌を歌う、またすべての音響要素を自分でつくるための誠実な努力をしてください」と呼びかけられている。

 これらガイドラインに違反した場合は、TwitchのDMCA規定のもと、音楽権利所有者から削除要請を通告される可能性があると警告されている。そのため、今回のニュースが持つ意味は、TwitchがDJセットなどを突然取り締まり始めたというよりかは、権利所有者による、これらのコンテンツに関する削除通知が強化されるということだと理解できるだろう。