COVID-19感染拡大防止のために営業停止する文化施設およびその関係者に対する、国による助成金を求めるSaveOurSpaceは、4月18日に、感染拡大防止協力金の対象に関して、「都からの要請に応じて休業している期間に、クラブやライブハウスが苦肉の策として無観客配信をした場合、営業したとみなされて感染拡大防止協力金の対象から外される、という話が出ています」とツイートし、再び署名の協力を求めていた。

活動に賛同する声が多く集まり、東京都産業労働局のサイトには、4月20日に、支給対象について「無観客で、オンライン配信用のライブを行うことも問題ありません。ただし、同時に複数の演奏者等を出演させないなど『三密の状態』を発生させない使用に努めていただくことが必要です」という旨が明記された。

4月21には、東京都都議会議事堂に対して、署名とともに、「2店舗以上でも店舗数×50万円」、「施設の家賃補助」を追加の要望として届けたという。

また、COVID-19感染拡大の影響により、困窮している全国120箇所以上のライブハウスを金銭的に支援するプロジェクトとして「MUSIC UNITES AGAINST COVID-19」がロックバンドtoeの発起によりスタートした。

全国のライブハウスの中から支援したい店舗を選択し「ライブハウス支援フォルダアクセス権」を購入することで、選択したライブハウスを直接支援でいるようになっている。価格帯は、500円、1,000円、2,000円、5,000円、10,000円の5種類が用意されている。ちなみに、どの店舗向けにどの金額で購入しても、商品内容は変わらないという。

フォルダの中には、「プロジェクトに賛同した約70組のミュージシャンが提供する楽曲データ」があり、2020年6月末日までの期間内、フォルダ内にある楽曲は好きなだけ楽しめるとのこと。限られた期間のみの公開であるために、各ミュージシャンがそれぞれ、未発表曲や新曲でも、ライブ版など、レアな音源を公開しているという。

世界的にも様々な支援策が実施されている。今月19日には、WHOとGlobal Citizen主催、Lady Gagaによるキュレーションの下、WHOの「COVID-19 連帯対応基金」のために、ミュージシャンたちによるライブ配信「One World: Together At Home」が実施された。

イベントにより、すでに総額1億2,790万ドルが調達されており、そのうち5,510万ドルが世界的基金に、7,280万ドルが感染拡大に対応する地域に寄付されるという。

今回のライブ配信は、視聴者に寄付を募る目的というよりかは、「世界のリーダー、企業パートナー、慈善家」からのサポートを底上げすることが目的だったとGlobal CItizenは述べている。「変革を起こす人々や、投資家、財団のリーダーが、ヘルスケア・システム強化やワクチン開発への投資など、関連する取り組みのために、迅速に貢献してくれました。」