米国の調査会社Edison Researchが四半期に発行する音声メディアに関するレポート「Share of Ear」最新調査によれば、米国でついにポッドキャストがラジオを視聴時間で上回り、スポークンワード形式(話し言葉)の主要フォーマットとして、最も再生される存在となった。

歴史的な変化は2025年第4四半期 (Q4)で生まれた。スポークンワード形式の聴取時間を占める割合が、ポッドキャストが40%、ラジオが39%と、調査史上初めて逆転した。注目したポイントは、この中に、SpotifyやYouTubeでも急増しているビデオポッドキャストの聴取も含まれていることだ。動画形式のポッドキャストが高い支持を集めており、急速に人気フォーマットの一つとなりつつある。一方、音声のみのポッドキャストも依然として堅調に伸びている。

音声コンテンツの視聴は、米国の13歳以上の間では一日総時間の25%を占めるほど、日常的となってきている。そして、米国人がポッドキャストを再生する時間は過去10年で増加傾向にある。一方、音声形式のラジオ(トーク中心のラジオ番組)は着実に減少してきた。この間、ラジオからポッドキャストへ、音声コンテンツを聴くメディアが移っていった。

ビデオポッドキャストは、SpotifyYouTubeがユーザー獲得を目指し戦略的に注力する事業でもあり、ポッドキャストクリエイターや配信者の収益源となっている。最近は、AppleもApple Podcastでビデオポッドキャストへの今春からの対応を発表したばかりで、同領域は、これから成長が期待される。

Apple、Apple Podcastでの新しいビデオポッドキャスト体験を発表


このトレンドは、アーティストのチームがプロモーションやファン獲得戦略の中で、これまで以上にポッドキャストを重要なメディア、露出先として組み込む必要性を示している。

ポッドキャストで刺さるためのヒント

・リスナーの可処分時間がポッドキャストへ移行している今は、ポッドキャストでアーティストが露出を増やす好機と捉える。
・プロモーション戦略やSNSコンテンツで、ポッドキャストを組み込んだプランを再構築する必要も出てくる。
・ポッドキャストの効果とターゲットへのリーチを最大化できるコラボレーション相手(番組、MC、ゲスト)を探し、配信する最適なタイミングを探る。
・アーティストは出演だけで終わらせず、切り抜きコンテンツと組み合わせて、SNSでのリーチをさらに最大化。配信後のエンゲージメント、リーチへと繋げられる。