今週、Spotifyのモバイルおよびタブレット・アプリを起動したユーザーは、ホームスクリーンの上部に、1日の時刻に合わせて、「おはよう」や「こんばんは」などの挨拶が表示されるようになったことに気づいただろう。

これは単なる挨拶メッセージではなく、Spotifyの発表時の言葉を借りるならば、「馴染み深いコンテンツに素早く戻ることができる」ホームスクリーン上の新セクションとなっている。

「タップするだけで、毎朝聴いているポッドキャストや、運動している時にいつも聴いているプレイリスト、一週間ずっと繰り返し聴いていたアルバムなどにアクセスすることができます。おなじみの音楽やポッドキャストに素早く、かつ簡単にアクセス可能な、ホーム上部にある専用スペースです。」

新セクションには6つのおすすめ欄があり、時刻とリスナーの習慣によっておすすめ内容が変わるようになっている。もちろん、Spotifyだけが、この種のインターフェイスを模索している訳ではない。2018年にYouTube Musicがローンチした際には、「ジムにいるようだから」という理由で、運動のプレイリストをおすすめするなど、位置情報を利用する動きも見られた。

また、別のニュースとしては、Forbesが、Spotifyの特許申請に関して詳しく調査した結果、「検出可能な感情を持つ発話への応答性を強化するシステムおよび方法」をカバーする申請を発見したと報じた。これは、誰かが話している時の感情を検出し、「音声感情認識に基づいて音楽を再生する」ことができる、音声インターフェイス(AlexaやSiriなどの類)のことだ。

Forbesは、Futuresource Consultingのアナリストであるサイモン・フォレスト氏と対話に基づき、Spotifyの計画に関して報道している。「例としては、楽曲が再生される時に、ユーザーが「あーあ」と発声すると、音声アシスタントがこれを否定的な感情反応と認識して、「停止」や「スキップ」などの特定のコマンドがなくても、楽曲の再生を停止するか、別の曲に切り替える場合が挙げられます」とフォレスト氏は述べた。

他の多くの特許技術と同様、Spotifyがこの機能をいつ市場に出すか、そもそも確実に出すかを保証することはできないが、同社がこういった機能に取り組んでいることを知るのは興味深いと言える。ちなみに、ブルームバーグは2019年5月に、アマゾンが「人間の感情を認識できる、音声作動型のウェアラブル・でバイルを開発している」と報道している。