
TikTokが注力したいライブ配信機能「TikTok Live」の活用が、クリエイター間で拡大しています。米ビジネス・メディアのDigidayによれば、TikTokは個人クリエイターや代理店を招待したイベントを開催し、ライブ配信の影響力が拡大していることを示す最新の数値や成功事例を公開しました。
現在、TikTokでは1日当り40万人以上のクリエイターがライブ配信しており、3000万人以上のユーザーが日々視聴しています。ライブ配信を活用するクリエイターの収益は、1日当り合計1000万ドル (約14億円)を生み出しており、過去30日間だけで総収益額は6300万ドルに達しています。注目すべき点は、その80.4%がフォロワー5万人未満の中小規模クリエイターによって生み出されていることです。上位のクリエイターは月間で最大300万ドル (約4.3億円)の収益を上げる場合もあります。
TikTokがライブ配信を強化する動きは、ストリーミング以外で収益多様化したいアーティストや音楽業界も無視することはできません。特にライブ配信を活用するアーティストは、ファンから直接収益を得られるため、ファン獲得やコミュニティの活性化を通じた収益化の新たな選択肢として注目されています。
TikTokでは、ライブ配信を多用するクリエイター支援を拡充しています。4月にはTikTok Live専用のDiscordサーバーやクリエイターネットワークを開設しました。ライブ配信機能の活用を紹介するウェビナーやバーチャルトレーニングも実施しています。