調査会社のMidia Researchが「自己隔離エンターテインメント・ブーム」から恩恵を受けているエンタテインメント・カテゴリーに関するレポートを公開した。

従来のメディア、特にテレビとラジオが成長しており、レポートによると、イタリアでは回答者の72%が現在、以前よりもテレビを視聴する時間が増えていると回答している。近年、ラジオの重要性が低下してきたことを踏まえて、Midia Researchは「ラジオを日常生活に再び適応させる方法をストリーミング・ユーザーに示す」ことにより、ラジオ局が関連性を取り戻す大きなチャンスであると考えている。

ゲームも成長傾向にある。ロックダウン期間中、ゲームに費やされる時間は英国で20%、米国で22%増加したという。熱心なゲーマーでもある音楽サブスクライバーに関しては、「音楽消費時間の多くをゲーム時間に変換している」傾向があると示唆している。

Midia Researchによれば、全体的に、音楽のオーディオ・ストリーミングが最も恩恵を受けておらず、落ち込みを経験しているという。しかしながら、「家にとどまっている時、多くの消費者は視覚的な音楽体験を好んでいることを示している」として、ミュージック・ビデオの視聴数は伸びているとのこと。

しかし、Midia Researchは、これが異常事態であり、在宅勤務や自己隔離への移行が当たり前となるまでにしばらく時間がかかると認めている。消費者の行動が状況に適応するにつれて、ストリーミングが再び成長することをMidia Researchは示唆しており、サブスクリプションは「COVID-19の不景気の影響が深刻かつ永続的なものになった場合」にのみ危険に晒されると分析している。