ユニバーサル・ミュージック・グループが新しいレーベルを立ち上げるために、マレーシアの航空会社であるAirAsiaとパートナーシップを組んだ。

新しいレーベルのRedRecordsは、アジア太平洋地域だけでなく、世界的にA-Pop(アジアンポップ)アーティストを広めるために設立された。これを反映するために、レーベルはクアラルンプールとロサンゼルスの両方にオフィスを構え、AirAsiaグループの音楽責任者であるハッサン・チョードゥリー氏がRedRecordsのCEOに任命された。

RedRecordsは、A&R、マーケティング、ディストリビューション、マネジメント、エージェンシー・サービスを提供する予定だという。

「ラテン音楽とK-Popの世界的な成功によって、ストリーミング時代において、言語に関わらず、素晴らしい音楽には障壁がないことが示されました。AirAsiaとユニバーサル・ミュージック・グループの戦略的なマーケティング・リーチ力とリソースを組み合わせることで、アジアのアーティストが真のグローバル展開を成し遂げる機会を提供することができるのです。」とユニバーサル・ミュージック・グループCEOのサー・ルシアン・グレンジ氏は述べた。

RedRecordsはすでに稼働を開始しており、タイのポップ・アーティストであり、インフルエンサーでもあるJannine Weigelが最初の契約アーティストとして発表されている。ユニバーサル・ミュージックは、シンガポールに地域本社をオープンし、Def Jam South East AsiaとAstralwerks Asiaの両方をローンチし、同地域におけるマーケティングおよびディストリビューション・サービスとして、IngroovesとSpinnupの東南アジア版を創立するなど、ここ数ヶ月間、アジアに多額の投資を行っている。ユニバーサル・ミュージックは2017年にも、中国のDSP全体にデジタル基盤を作るべく、テンセント・ミュージック・エンタテインメントとパートナーシップを築いている。さらに、テンセントがユニバーサルの株式10%(もしくはそれ以上)を購入する可能性も報道されている。