YouTubeが、YouTube ミュージック・チャートと、公開から24時間以内の再生回数の記録に関して、計算方法を変更すると発表した。今後、有料広告による再生回数は、両方の記録から除外されるという。

今回の変更は、インドのラッパーであるBadshahがYouTubeの24時間デビュー記録を更新したとSony Music Indiaが主張し、その後、この記録更新に有料広告による再生が関与していたことが発覚し、論争となったことを受けての動きとなる。

「業界にさらなる透明性をもたらし、ビルボードやニールセンなどの公式チャート企業のポリシーに合わせるための努力として、我々はこの度から、YouTubeミュージック・チャートの計算で、YouTubeにおける有料広告の再生回数をカウントしないこととします。アーティストはオーガニックな再生回数に基づいて、ランク付けされるようになります」とYouTubeは発表している。

また動画公開後24時間以内の再生記録に関しても、次のように発表している。「YouTubeの24時間デビュー記録の対象となる動画は、動画の公開から最初の24時間以内におけるオーガニックな再生回数が最も多い動画です。これには、動画への直接リンク、検索結果、動画を埋め込んである外部サイト、YouTubeにおけるホームページや次の動画、トレンド機能なども含まれます。

動画広告は、楽曲公開時に、特定のオーディエンスにリーチするための効果的な方法ですが、YouTubeにおける有料広告の再生数は、24時間デビュー記録においては今後考慮されなくなります。」