ユニバーサルミュージックは、NFTを活用する新人バーチャルアーティストで形成される「メタバース・グループ」を育成するという、画期的な発表を行いました。

新しいグループは「キングシップ」。ユニバーサルミュージックはこのグループを立ち上げるにあたり、今年9月にオークションでコレクションが総額27億円で落札されて世界的な注目を攫った、カルト的な人気のNFTブランド「Bored Ape Yacht Club」とパートナーシップを結びました。

キングシップにはNFT界隈やポップカルチャーシーンでアイコン的存在となったBored Ape Yacht Clubのキャラクターが参加し、メタバースからリアルの世界を横断した活動で世界的なバーチャルアーティストを育てていこうという意欲的なプロジェクトです。

メタバース・グループを作ろうというアイデアは、ユニバーサルミュージック傘下のレーベルで、インフルエンサークリエイターの発掘と育成を行うデジタルレーベル「10.22PM」と、創業者のセリーヌ・ジョシュアによるものでした。

10.22PMによれば「メタバース上での音楽やイベントなどを通じて、コミュニティやユーティリティの形成を進めながら、世界中のオーディエンスに楽しんでもらえるキングシップのキャラクターを世に送り出します」と述べています。

10.22PMはキングシップの楽曲配信やA&Rだけでなく、NFTのドロップ、コミュニティ向けの製品開発、メタバースでの活動のアクティベーションや体験構築、新世代のアーティストやファン、コミュニティエンゲージメントなどを進めていきます。

加えて、Bored Ape Yacht ClubのNFT所有者や、Bored Ape Yacht Clubが2021年8月にローンチした「Mutant Ape Yacht Club」のNFTプロジェクトを所有する人には、キングシップのNFTへの早期アクセスが提供されるというプレミアム体験が用意されています。