音楽マーケティングツールとスマートリンクを世界中の音楽企業やアーティストに提供するスウェーデンのスタートアップ、Linkfireは、同じ音楽用スマートリンクで競合するSmartURLを買収しました。Linkfireは今年6月にストックホルムで上場して以降、着実に事業拡大を進めています。

日本でも利用された方がいるかと思いますが、SmartURLはアメリカ・ボストンにあり、2011年からアーティストやレーベル向けにスマートリンクを生成するツールを提供してきました。音楽マーケティング領域において、今回の買収は大きい出来事です。

Linkfireの共同創業者でCEOのラース・エトラップ(Lars Ettrup)は、買収についてMusic Allyのインタビューに次のように答えています(このインタビューはMusic Allyのポッドキャスト「Music Ally Focus」で聴くことができます)。

「SmartURLは私たちがローンチする以前にサービスを立ち上げた、この業界のパイオニア的存在でもあります。音楽用のスマートリンクを始めたのは彼らです。レーベルやアーティストがより多くの再生数を短期間で獲得するためのツールに着目してきました」

LinkfireがSmartURLを買収したことによって、Linkfireは北米での事業拡大に繋げていきます。SmartURLのクライアントには、ブリトニー・スピアーズやH.E.R.、Totoなどのアーティストチームや多数のレーベルがあります。

「SmartURLが生成した膨大なリンクはすでにSNS、検索エンジンなどでインデックスされています。Linkfireは彼らのリンクとトラフィックに価値を見つけたので、買収しました。しかし、より広い意味では、SmartURLは音楽業界の知見が蓄積した企業であることに注目しています。DSPとの強力なリレーションがあります。また業界内のパートナーシップも広く構築してきました。私たちはアーティストやレーベルに価値を提供するだけでなく、DSPにも価値を提供したいと考えています」

スマートリンク業界の現状や、今後のLinkfireの戦略など、インタビューの続きは、Music Ally Japnのニュースサイトでご覧ください。