毎年、世界の音楽業界関係者が一堂に会し、グローバルトレンドを議論するカンファレンス「Midem」で、今年もまたスタートアップのコンテスト「Midemlab」が開催されます。
その2021年版に選出された音楽系スタートアップ20社が先日、発表されました。どの国のスタートアップが選ばれたか地域別で見ると、アメリカが7社と最も多く、次いでイギリスが4社。イギリス以外の欧州は6社。アジアでは唯一中国の「Enjoy」が選出されました。
今年の選考プロセスには34カ国、203社がエントリーしていました。Music Allyは毎年、Midemlabのキュレーションと選考を担当しています。
Midemlabに選出されたスタートアップ20社は、Midem開催時期にピッチを行い、11月16日に各部門から優秀スタートアップ1社が選ばれます。例年、フランスのカンヌで開催するMidemは、今年はオンラインでの開催となっており、登録は無料です。
音楽制作/教育部門<Music Creation & Education>
Amptrack Technologies(スウェーデン)
Audio Design Desk(米国)
Enjoy(中国)
HyVibe(フランス)
Infinite Album(米国)
ディストリビューション/ディスカバリー<Music Distribution & Discovery>
Hidden Bands(カナダ)
Moonai(スペイン)
Music Traveler(オーストリア)
Reveel(米国)
Rippla(イギリス)
音楽マーケティング/データ分析<Music Marketing & Data/Analytics>
ANote Music(ルクセンブルク)
LAIFE(ドイツ)
Rightsholder(米国)
Secret Chord Laboratories(米国)
Westcott Multimedia(米国)
ライブ体験<Live Music Experiences>
Anything World(イギリス)
Instruments of Things(ドイツ)
Live Now(イギリス)
Mach1(米国)
Ristband(イギリス)
これまでMidemlabに参加してきた音楽系スタートアップでは、SoundCloud、Echo Nest(Spotifyが買収)、BandPage(YouTubeが買収)、Asaii(Appleが買収)、TRASH(VSCOが買収)など、エグジットを行ったスタートアップや、Super Hi-FiやAudooなどMidemlab以降に資金調達を成功させたスタートアップなど、成功事例が数多く生まれています。
Music Allyは、審査員の1社として、Midemlab参加のスタートアップの選考と審査に携わっています。