Spotifyが、歌詞同期表示機能を全世界のユーザー向けに開始しました。楽曲再生に合わせて歌詞が表示される同期機能は、2020年に26カ国でスタートしていました。Spotifyは同機能を全世界に広げただけでなく、iOS/Androidアプリに加えて、デスクトップ、ゲームコンソール、テレビのアプリに対応しました。そして音楽業界にとって最も大きいのは、この歌詞機能をプレミアムユーザーだけでなく、無料ユーザーも使えることではないでしょうか?これによって、世界各国のファンに邦楽アーティストの歌詞を見てもらう機会が増えることを意味します。

Spotifyの歌詞生成にはMusixmatchが提供する歌詞データが採用されています。Musixmatchは2011年よりSpotifyのパートナーとなっている企業の1つで、2015年にはMusixmatchの歌詞データを楽曲再生ページで表示するためのデザイン変更を行いましたが、2016年に一度両社のパートナーシップは終了したため、歌詞データが削除される自体が起こりました。そして2020年に、SpotifyはMusixmatchのデータを同期する歌詞機能を開始して、両社の関係が復活しています。

歌詞同期機能の開放と同じタイミングで、Spotifyはアーティストが同プラットフォーム上で販売する、グッズ売上に関する実用的なデータを公開しました。

Spotifyによれば、アーティストページに掲載されるグッズ購入のリンクは、平日に比べ週末に18.4%多くクリックされています。売上の多かった月は4月と5月で、単月の平均より16.8%購入が増えています。アパレル購入が最も多かったのは11月、12月。平均よりも25.5%多いことが分かりました。アナログレコードの購入が顕著だったのは、4月と5月。毎月の平均よりも29%も多く購入されています。毎年4月に開催されるレコード・ストア・デイに合わせた購入層が、Spotifyでもアナログを探していることを示しています。Tシャツ購入が最も顕著なのは8月となっています。

興味深いことに、グッズ購入リンクのクリックの半数以上は、新曲リリース後の24日内に起きています。リリース日とリリース日以外と比べると、グッズ購入には関心が高まるのはリリース日であることも見えてきました。リリース日にグッズをチェックする率は他の日に比べて7.2倍。リリース週には4倍。リリース月には2.1倍となっており、リリース日にSpotifyでグッズ販売をかけ合わせたキャンペーン展開が収益化に繋がる可能性が高いことが明らかになっています。

Spotifyは10月にECプラットフォーム大手のShopifyとアーティストのグッズ販売の連携する新たなパートナーシップを発表したばかりでした。