ソニーミュージックが、韓国のメタバース用技術を手掛けるスタートアップのAFUN INTERACTIVEと連携して、韓国トップクラスのK-POP vTuberでありバーチャルアーティストの「APOKI」のグローバル進出を後押しし始めました。

昨今、注目が集まるバーチャルアーティストの中で、ソニーミュージックが手掛ける今回のプロジェクトは発表と同時に、世界中の音楽業界で話題を集めています。

APOKIは、初めての英語歌詞のシングル「West Swing feat. E-40」をソニーミュージックソリューションズと、APOKIを開発する韓国のVV Entertainmentとのパートナーシップで8月26日に全世界のプラットフォームで配信しました。同曲は、アメリカ西海岸を代表するヒップホップアーティストの一人、E-40とのコラボ楽曲となり、最新のファッションと、90年代を想起させるダンスやレトロスタイルな世界観が融合したミュージックビデオが配信されています

2021年に音楽活動を始めたAPOKIは、韓国や日本、アメリカ、中南米、東南アジアなど、全世界的に若年層のオーディエンスを獲得してきており、すでに400万人以上のフォロワーをSNSで抱えています。YouTubeチャンネル登録者数29万人以上TikTokフォロワーが370万人以上を有し、バーチャルインフルエンサーやコンテンツクリエイターなど、複数の顔を持つことが特徴です。

韓国では近年、K-POPバーチャルアーティストを、世界の音楽市場やコンテンツ市場に進出させるプロジェクトが複数進んでいます。Aespa、K/DA、Eternity、Rozy、SUPER KINDなど、配信楽曲でチャートを狙うアーティストや、世界的な大手企業と連携した取り組みが活発的に行われてきました。

こうしたバーチャルK-POPプロジェクトは、昨今のWeb3のトレンドも重なり、欧米の音楽、エンタテインメント、テクノロジー業界からも注目を集める要因に繋がっています。APOKIを手掛けるAFun Interactiveは、Twitchの共同創業者でエンジェル投資家のケヴィン・リンなどから出資を受けています。