Apple Musicは2021年6月、同サービスにとって大きなアップデートとなる「空間オーディオ」の配信を始めました

Apple Musicのこの動きは、Dolby Atmos音質に対応した高音質配信に拍車をかけることとなります。世界中のアーティストやレーベルはAppleと連携して、空間オーディオによる作品のリリースやミックスで、音楽ストリーミングではこれまで出来なかった再生環境をファンに提供出来るようになりました。

Dolby Atmosの技術を提供するDolbyは、先日行った業績発表の場で、空間オーディオの利用率について、最新のトレンドを明らかにしています。DolbyのCEO、Kevin Yeamanによれば、Billboardでシングルがチャートインするトップアーティストの2/3が1曲以上をDolby Atmos対応で配信している、というDolby Atmos導入がヒットアーティストの中で進んでいることを示しました。

Yeamanはまた、ラスベガスのリゾート大手MG Resorts Internationalと連携して、2021年にリノベーションが完了した「Park MGM」内のライブ会場「Dolby Live」と、内装の音響システムをDolby Atmosにアップグレードした設備にも触れました。

R&BアーティストのUsherは今年7月、同会場で定期公演を開始しました。Dolby Atmosを搭載した没入感満載のPark MGMはキャパシティ5200人が着席できる広さで、音質と共にライトや映像などでステージがカスタマイズされたステージが設置され、音楽以外にミュージカルやeスポーツのイベントなども実施可能の予定です。

Dolbyは空間オーディオを音楽業界内で拡大させてきました。Apple Musicの他に、Amazon Musicや中国QQ MusicがDolby Atmosによる高音質配信をグローバル展開しています。

また、配信するアーティストがDolby対応出来るようにするエンジニアリング・サービスを提供する企業も徐々に増えており、SoundCloudや音楽ディストリビューターのUnitedMastersなどは、アーティスト用のDolbyマスタリングを提供しています。