ギターブランドのFenderは、音楽制作がコンセプトのメタバースをローンチしました。

ユーザーは「Fender Stratoverse」は、ギターの形をした島やギターアンプ、惑星が空中に浮くバーチャル世界「Fender Stratoverse」に集まり、「Riff Maker」機能で音楽を作り、作曲に活用するための「コード」を集める宝探しができます。

Stratoverseの開発は、FenderとMetaとのパートナーシップによって実現したメタバースで、Metaが運営するソーシャルVRプラットフォーム「Horizon Worlds」にて展開されます。アクセスにはMeta Questヘッドセットが利用できます。

Fenderが自社製品のプロモーションよりも、「リフ作り」や「音楽制作」といったユーザー体験を優先したメタバースを構築したことは、楽器を演奏できない人や、作曲経験の無い人などもメタバースにゲーム感覚で参加しやすくできる狙いが考えられます。今後はプロモーション要素が増えるかもしれません。アーティストやクリエイターがファンと交流するライブやイベントも開催可能になるはずでしょう。

ただし、ブランドがメタバース空間でファン化を図るためにはコンテンツが話題なだけでなく、バーチャル空間の中を自由に動き回りながら、ユーザー同士が交流できるコミュニケーションやコミュニティ性の提供が、SNSやファンクラブなど既存のプラットフォームとの差別化につながっていくはずです。