アメリカのバンド、ジョナス・ブラザーズは、彼らのファン向けに少額で参加できる動画サブスクリプションを始めました。月額4.99ドルで独占コンテンツを受け取れるこのファンクラブ的なアプローチは、アーティストやセレブリティが「クリエイターエコノミー」で収入を得るためのツールを提供するスタートアップ「Scriber」(スクライバー)によって実現します。

Scriberを使ったサブスクリプション・サービスでは、アーティストはSNSでサブスク専用の電話番号を投稿し、番号にアクセスしたファンはApple PayやStripeでの登録が可能になります。Scriberの利点は、アプリ形式のファンクラブと違うため、通常のアプリ課金で発生するApp StoreやGoogle Playに支払う手数料(30%)を気にする必要がないことです。

Scriber内で公開するコンテンツは、アーティストが権利を保有出来ます。また、独占コンテンツへのアクセスはScriber独自のユニークリンクに紐づいているため、もしコンテンツが流出してSNSで拡散されても、Scriberが流出元を検知出来ます。ジョナス・ブラザーズはScriberに出資する投資家でもあり、Scriberからの収入はチャリティ目的で寄付することを表明しています。ちなみに、ジョナス・ブラザーズはこれまでに「Snackpass」や「OLIPOP」といったスタートアップにも出資してきました。