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音楽出版社は、著作権をNFTなどWeb3の領域に広げる取り組みを始めています。

世界中のアーティストの著作権を運用する、イギリスの音楽出版ビジネスのテクノロジー会社、Kobaltは、作詞家の歌詞を活用したNFTコレクション「An Electro Revival」をローンチしました

このNFTコレクションの特徴の一つは、Kobaltにより完全に歌詞がライセンスされたD2F方式 (Direct-to-fan)のNFTになることです。ソングライターの歌詞をライセンスしたNFTのローンチは、Kobaltが世界初となります。

NFTコレクションには、アメリカ人シンガーソングライターのドーン・リチャードが2021年に配信した楽曲「Le Petit Morte (a lude)」の歌詞と、ガーナ出身のビジュアルアーティストAfroscopeが歌詞からインスピレーションを得て作成したアートワークが使われています。3個のNFTがFoundationで1ETHから販売されます

リチャードは今回のオファーは、気の合う作曲家やアーティスト同士を繋ぎ共同作業するコ・ライト・セッションの機会をアーティストに提供してくれるKobaltらしいプロジェクトだったと説明します「アーティストはNFTやメタバースなどの領域で自身の経済圏を構築できると信じています。今回私の音楽に共感する作品を作るAfroscopeをコラボレーターに選びました。私たちはアートを通じて黒人の卓越性の文化と力を広げていきます」

Kobaltは世界に13箇所に拠点を構える音楽出版社で、70万以上の楽曲、3万組以上のソングライター、500以上の音楽出版社と契約しています。Kobaltが運用する楽曲は、米国と英国のトップ100シングルおよびアルバムの中で40%以上を占めています。

音楽業界では昨今、NFTを活用した機会をアーティストやレーベルに提供するため、Web3企業と契約を取りまとめるケースが目立ってきました。

今年5月、ユニバーサルミュージックはLimeWireと、UMGアーティストやレーベルが音源やオーディオビジュアルコンテンツ、舞台裏コンテンツ、ボーナス・トラック、限定コンテンツをNFT化して販売するためのライセンス契約を結びました。