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インドの音楽レーベルで同国有数のカタログ楽曲の権利を保有するSaregamaは、YouTubeとのライセンス契約を発表し、今後同社のカタログ楽曲をYouTubeショートで全世界に向けて配信する取り組みを始めます。

YouTubeショートのクリエイターは、Saregamaが管理する楽曲を短尺動画で使用できるようになり、その中にはインドや南アジアで人気の新旧ボリウッド映画音楽や、ガザル音楽、Indipopなど、14万曲以上が開放されます

YouTubeショートでのライセンス契約締結の一方で、SaregamaはFacebook及びInstagramへの楽曲ライセンスを終了したことも明らかになりました

報道によれば、FacebookとInstagramの親会社のMetaはSaregamaが提示したライセンス契約の更新条件に同意しなかった、とされます。そのため、Saregamaは管理する楽曲をFacebookやInstagramから引き上げ、同社のアプリ上での楽曲利用は停止しました。

この対象的な2社との契約に関して、YouTubeがSaregamaに提示したライセンス契約の条件に関心が集まります。特にYouTubeショートでの楽曲ライセンスが権利者にどのような利益があるか、Saregamaにとって収益分配を含む有利な条件があるかは気になるところです。

音楽著作権を運用する企業にとって、短尺動画SNSとUGC動画生成へのライセンス契約は、収益化を高めるために必要不可欠な取り組みになっていますが、SNSプラットフォームとの契約条件も、企業の考え方や、配信地域などによって、今後も差が出てくるように、音楽業界とSNS企業とのライセンス形態も変化していくのではないでしょうか?