ユニバーサルミュージックは、Amazon Musicとのライセンス契約を更新して、両社の関係性を拡張したことを発表しました

今回の契約でユニバーサルミュージックは、ゲーム配信者に人気のプラットフォーム「Twitch」でのライブ配信、Ultra HDや空間オーディオなど高音質フォーマットに向上したカタログ楽曲の配信を強化し、Amazon Musicと様々な領域での連携を加速させます。

今後、ユニバーサルミュージックのレーベルやアーティストはTwitchと協力して、新しいオーディエンスの獲得、ファンコミュニティと直接繋がる機会を得やすくなります。

ユニバーサルミュージックと契約するアーティストやレーベルのTwitchチャンネルの開設や、Twitch独占コンテンツの配信、音楽に限らないコンテンツの制作など、アーティストのkコンテンツ戦略に向けた取り組みを増やしていく予定です。

ユニバーサルミュージックのデジタル戦略担当執行副社長のマイケル・ナッシュは「Amazon MusicとTwitchは最高の戦略的コラボレーターで、音楽ストリーミング、ライブ配信、アーティストコラボレーション、グッズ販売を横断して、ファンにとっての最高で多様な体験の実現に向け尽力しています。今回の契約によって、私たちは、Amazonとの緊密な協力関係から生まれた数々の成功を基に、世界中のアーティストと音楽ファンのために、さらに素晴らしい体験を提供できることを誇りに思います」と述べています。

ユニバーサルミュージックとAmazonは、アーティスト・グッズ販売でも連携を強化します。Amazon Musicアプリ内からグッズを購入できるユーザー体験を追加するなど、Amazonのサービスを活用した取り組みも始めます。

これまでにユニバーサルミュージックとAmazon Musicは、2021年にビリー・アイリッシュ、The Weeknd、セレーナ・ゴメスのアルバム・キャンペーンで、アーティストのオリジナル・グッズをAmazon内で展開した事例がすでにあります。他には、カニエ・ウェストの限定アパレルをAmazon MusicとAmazon Fashionストアで独占販売するなど、アーティストグッズ販売戦略でパートナー関係を築いてきました。

メジャーレーベルとAmazon Musicのライセンス契約の更新は、もはや驚きではありませんが、発表内容の多くはTwitchでの取り組みが強調されていることから、ユニバーサルミュージックが同プラットフォームと、世界中から毎日配信しているライブ配信者とファンのコミュニティ、ゲーム・コミュニティの可能性を見据えていることは明らかです。

音楽業界では今、ファンとの関係を作り、高いエンゲージメントを生み出すプラットフォームとしてDiscordやRobloxなど、ソーシャル性高い場所に注目が集まっています。その中で、Twitchを使ってトークやゲーム配信、楽曲制作などを定期配信アーティストも後を絶ちませんが、すでにTwitch内で影響あるストリーマーやコミュニティの規模と比べると、同プラットフォームでのレコード会社の存在感はまだ小さいと言えるでしょう。それだけにユニバーサルミュージックがこれまでの音楽業界がりリーチしてこなかった、新しいファンエンゲージメントの場所としてTwitchに注目することは自然な流れかと思います。

音楽業界が気になるのは、Twitchで配信する楽曲やライブ音楽の権利と収益化かもしれません。2021年9月Twitchは全米音楽出版社協会(NMPA)との提携を発表して、アーティストコミュニティとの関係構築を向上させようとしてきました。