K-POPが世界の舞台で人気を博した背景の一つにYouTubeの活用がありますが、欧米ではPsyの「江南スタイル」以降、BTSやBLACKPINKのヒットに至る現在まで、多くのK-POPコンテンツがYouTubeで再生されてきました。

一方、韓国内でYouTubeはどれほど成長しているのでしょうか? コリアタイムスのレポートによれば、YouTube Musicが最近では急激に成長をしているという新たなデータが明らかになってきました。

Mobile Indexが公開た2021年12月のデータを見ると、韓国で人気の音楽ストリーミングサービスでは、YouTube Musicのシェアが2021年末に19.22%まで成長して、業界3位となっています。

YouTube Musicは、既存のサービスのFlo(13.31%)やVibe(4.08%)を上回っています。韓国2位の音楽サービスであるGenieのシェア(19.24%)に肉迫してきました。一方、Spotifyはわずか1.46%のシェアに留まっています。

2019年の時点で1.7%だったことを考慮すれば、わずか2年内に急拡大したことが分かります。YouTube Musicの利用者数は推測で126万人に達したと、レポートでは報じています。

韓国最大のDSPであるMelonは現在もその地位は不動で、37.28%のシェアを抱えています。しかし2018年のシェアは50%近かったことを考えると、Melonの利用率も減少していると言えます。

2020年の世界市場において、韓国のストリーミングサービスの売上規模は世界7位でした。年間ベースで29.2%の増加を達成するほど急成長する理由には、国内で音楽サブスクリプションへ利用者が流れていることは明らかです。

韓国でも、音楽サブスクリプションの規模は、まだ無料の動画再生サービスには追いついていません。しかしながら、YouTube Musicが人気を集めているように、広告付きのサービスからプレミアム音楽サブスクリプションに音楽再生を移行する人がまだまだ多いことが分かってきています。2022年も韓国では音楽ストリーミングのシェア拡大が進むと予想されますが、成功の鍵はストリーミングを軸に動画プラットフォームや動画コンテンツをいかにアーティスト戦略でも併用していくことが言えます。