
YouTubeは世界各地でYouTube MusicとYouTube Premiumのサブスクリプションを展開し、ユーザー規模は1億2500万人を超えています。そして、最近、YouTubeは、新しいプレミアム・プランを実験的に開始しました。Moneycontrolによると、YouTubeは現在、インド、台湾、香港、フランスでプランのテストを実施しています。このプランは、家族メンバーの二人が単一のプランを共有できる割引サブスクリプションです。このプランを選択するにはユーザーが13歳以上であり、グーグル・アカウントを持つことが条件です。
注目は割安な価格設定で、YouTubeは価格を個人プランとファミリープランの中間に設定しています。インドで実験されている2人用プランは月額219ルピー (約380円)となっており、通常のプレミアムプランの149ルピー (約260円)で支払う2人分料金よりも割安です。このプランの特徴は、Spotifyが提供するPremium Duoプランに似たプラン共有と価格設定となっていることです。
YouTubeは最近、プレミアムプランの導入を促進するため、様々な取り組みを強化してきました。広告表示を減らした安価のYouTube Premium Liteプランの立ち上げもその一環です。他には、YouTube Premiumユーザー向けに1080pの高画質視聴の提供を始めるなど、プランに応じた様々な特典の提供を試みています。
一方、競合するDSPと同様に、YouTubeも、ここ数年でサブスクリプション価格の引き上げを実施しています。世界的な物価高騰の中、音楽サブスクリプションの利用価値を示し続け、ユーザー離れを防ぎつつ、収益を最大化する戦略を実践する上で、より柔軟なプランの提供が求められます。