Spotifyは、アプリでアップデートを行い、新機能を追加しました。これは、ユーザーが音楽の再生方法をより細かく、簡単にコントロールできる機能の一環です。具体的には、再生画面の下部に表示される「キュー」がアップデートされ、操作性が強化されました。キュー内では再生後のオススメ楽曲が表示されるようになり、ユーザーが手軽に次の楽曲を選択しやすくなります。シャッフル、スマートシャッフル、リピート、タイマーなどのコントロール機能も追加されました。

「30日間スヌーズ」機能も実験的に追加されました。これは一時的に特定の楽曲をレコメンドから除外する機能です。これにより、レコメンド楽曲を新しい選曲に保つことができます。これは現在プレミアムユーザー向けにテスト実装されています。

さらに、プレイリストの編集、キュレーション機能も改善されました。プレイリスト上部に「追加」「並び替え」「編集」などのオプションが表示されるようになります。トラックリストやタイトルの変更、カスタムカバーアートの作成、楽曲の並び替えといった操作が直感的になります。

対応国におけるプレミアム・ユーザーは「作成 (+)」ボタンをタップすることで、プレイリストの作成、友人とのコラボプレイリストの作成、「Blend」や「Jam」への参加、そしてAIプレイリストにもアクセスが可能になります。また、「お気に入りの楽曲」にはジャンル別フィルターが追加されます。これによって、ジャンル別のプレイリストを容易に生成できます。

これらの機能強化は、Spotifyが競合他社との差別化としてサービス価値を高めたい狙いを示唆しています。また、アルゴリズムに高い比重を置く同社のレコメンデーションの精度に対するユーザーの不満や、Spotify まとめ(Spotify Wrapped)に対する批判を受けての改善とも見ることもできます。