Spotifyは最近、人間のエディターによる選曲やプログラム編成を前面に打ち出す取り組みを強化している。その一貫として新たに始まったのは「The Drop Weekly」だ。これは、Spotifyのプレイリスト・エディターたちが、オススメの新譜や注目作品の背景を紹介するショート動画コンテンツだ。ショート動画の展開はこれまでもSpotify内で行われてきたが、今回の動画は同社初の試みだ。Spotifyアプリ内で毎週金曜日に更新され、有料ユーザーと無料ユーザーの双方が視聴出来る。現時点で「The Drop Weekly」はSpotifyアプリに限定されており、米国で展開が始まっている。

https://open.spotify.com/watch-feed/the-drop-weekly

コンテンツは2つの部分で構成される。一つはエディターが推奨する新譜と、もう一つは個々のユーザーの再生履歴や事前保存に基づいてパーソナライズされる新作情報だ。動画から直接リリース・ページに飛べたり、紹介される作品を保存したり、動画をSNSでシェアできる。また、ハッシュタグでジャンル検索も可能だ。アーティストによっては、ライブ・チケット情報が表示できたり、今後リリース予定のCountdown Pageへ誘導し、プリセーブを促すことも可能だ。こうした紹介によって、コアな音楽リスナーたちは作品の裏側やアーティストの意図をより深く知ることができる。リスナーが知っておきたい新作や今後のリリース作品をより効果的に届け、新しい音楽を知るキッカケの一つとなることに期待が高まる。

Spotifyでは、音楽編成チームがキュレーションしたコンテンツやプログラムが随時公開されている。2024年にはエディターお気に入りの楽曲を紹介する「Editors’ Picks」の掲載が始まった。同シリーズでは2024年ベスト・トラックや、北米担当エディターが選曲した2025年上半期ベスト・トラックも公開された。