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ディストリビューションサービスを世界展開するBelieveは、日本事業の強化を目指すため、新たにBelieve Japan会長兼ストラテジック・ビジネスリレーションズ・シニアエグゼクティブ・ディレクターに今井一成氏を任命した。同士はBelieve Japan共同経営者として、今後、同社代表の小川エリカ氏と、Believe APAC社長シルヴァン・ドランジュと連携し、Believe Japanのレーベル&アーティストソリューションズ事業を含む事業全体にわたる成長戦略策定・実行を統括・推進する。また、Believeの日本の音楽業界におけるポジションと影響力を強化するため、大規模な M&A および戦略的ジョイントベンチャーの機会創出も狙う。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000027.000128041.html

今井氏は、今回の就任にあたり次のように述べた。「日本は世界有数の音楽市場でありながら、デジタル分野においては依然として発展の余地を大きく残しています。世界各国、特にアジアにおいてデジタル音楽市場の拡大と強化を支えてきたグローバルな知見を日本に生かすことで、日本の音楽業界団体や関係者が描く未来像とも呼応し、今こそ日本の音楽産業におけるデジタル変革を共に推進できると確信しています」

Believe Japan代表の小川氏は次のように述べた。「日本は現在、世界第2位の音楽市場であり、デジタル化が進展する中で、Believeが深く注力している重要な市場のひとつです。今井氏の豊富な経験と専門性は、日本における当社の長期的な成長ロードマップを加速させるうえで極めて重要な役割を果たします。そして独自の視点を取り入れ、ともに次の成長フェーズを牽引できることを光栄に思います。日本の音楽と文化が持つ強大なソフトパワーを世界に向けて発揮できると確信しており、Believeはグローバルで培ったデジタルの専門性と実行力を生かし、新たに発足した日本のリーダーシップチームとともに「ローカル・ファースト」のアプローチで、この可能性をBelieveならではの形で実現してまいります」

Believe APAC社長シルヴァン・ドランジュは次のようにコメントした 「Believeは日本における存在感をさらに高め、ローカルのアーティストやレーベルを中心に据えたアーティスト開発戦略を展開しています。私たちは日本のエコシステムに対する長期的なコミットメントを強化し、日本のアーティストを世界に届けることに貢献していきます。今井一成氏が私たちの仲間に加わることを大変嬉しく思います。豊富なリーダーシップ経験、深い業界知見、広範なネットワークを有する今井氏以上に、この成長の次章を牽引するにふさわしい人物はいません」

Believeは現在、従業員数200名以上、世界50カ国以上に拠点を置き、グローバルで活躍するインディペンデントアーティストや、ローカルのレーベルまで様々なクライアントのニーズに対応したサービスやツールを提供している。同社は企業買収と新規事業投資に積極的な姿勢を示しており、子会社には、DIYディストリビューションプラットフォームのTuneCore、音楽出版向けのプラットフォームSentric Music、インドにおけるライブ制作会社のEntco、インディーレーベルのNuclear BlastやNaïve、Groove Attack、AllPoints、Play Twoなどを傘下に持つ。

メジャーレコード会社とは大きく戦略が異なり、グローバル規準の技術力を駆使したサービス連携から、独自のマーケティングツールの開発、ローカル人材の専門性を生かした新規市場開拓をスピード感を持って展開している。近年は、従来のレーベルサービス事業に加えて、「アーティストサービス事業」への投資に積極的で、日本でのPLAYCODEのローンチをはじめ、インドネシアのKithLabo、フランスのAll Night Longなど、地域性とジャンルに特化したローカルサービスを次々と立ち上げ、ローカルアーティストの支援を行っている。