Netflix、Spotifyと動画ポッドキャスト配信で新たな契約

NetflixはSpotifyとの新たなパートナーシップを発表した。今回の提携によって、Netflixは今後、Spotifyの人気動画ポッドキャスト番組を厳選して配信して、新たなオーディエンス獲得を目指す。動画ポッドキャストの配信は2026年初頭に米国で開始予定で、その後は他地域にも順次展開が予定されている。初期ラインナップには、Spotify StudiosやThe Ringerが制作するスポーツ、カルチャー、ライフスタイル、犯罪ドキュメンタリー(トゥルー・クライム)の動画ポッドキャストが含まれ、今後は他の制作スタジオの番組や他ジャンルのコンテンツも展開が予定される。

Netflixのコンテンツライセンスおよびプログラミング戦略担当副社長であるローレン・スミス (Lauren Smith)は次のように述べている。「Netflixは常に、会員に対して視聴場所や方法に縛られない新しいエンターテインメント体験を模索しています。動画ポッドキャストの人気が高まる中、Spotifyとのパートナーシップにより、人気番組のフル動画版をNetflixとSpotify双方のオーディエンスに届けることが可能になります。ポップカルチャーやライフスタイル、トゥルークライム、スポーツまで、厳選された動画ポッドキャストは、新たな声と視点をNetflixにもたらし、これまで以上に魅力的なエンターテインメント作品群を実現します」

Spotifyのポッドキャスト部門副社長兼責任者であるローマン・ワーゼンミュラー (Roman Wasenmüller)はこう述べた。「今回の提携は、ポッドキャスティングの新たな扉を開きます。Netflixと共に、発見の可能性を広げ、クリエイターが新たなオーディエンスにリーチできるよう支援し、世界中のファンが愛する物語を新しい形で体験し、思いがけないお気に入りを見つける機会を提供します。これにより、クリエイターはより多くの選択肢が得られ、全く新しい配信の可能性が開かれるのです」

両者の提携は、動画ポッドキャストが新たな成長領域として注目が集まっている業界の動きをより強固にしている。YouTubeでは、動画ポッドキャストの人気が急上昇しており、プラットフォームも動画クリアイターも視聴シェアを拡大し続けている。このトレンドを受けて、従来のメディアであるテレビ局やラジオ局、またはストリーミング企業も次々と動画ポッドキャストに参入し、コンテンツ制作や配信者へ積極的に投資し、より映像重視なポッドキャストコンテンツで再生や視聴者の獲得に意欲を示している。