TikTokは、アーティスト向けの新機能で、楽曲のフル尺再生が可能な「Listening Party」をベータ版でローンチした。新機能では、ファン同士がTikTok内で楽曲再生しながら、会話や交流を楽しむ体験ができる。アーティストもメッセージ投稿などでイベントに参加でき、ファン同士もリアルタイムでチャットできる相互コミュニケーションに対応する。新アルバムに向けて期待値やエンゲージメントを高めたいファンダム向けな音楽体験が実現可能になる。現時点で、この新機能はTikTokのiOSアプリでベータテスト版が開始している。

「Listening Party」は別記事で紹介した「Play Full Song」(フル尺で再生)機能と同様、Apple Musicとの連携で実現しているため、Apple Musicからの配信で、TikTokは楽曲を配信しない。「Listening Party」でフル尺再生された楽曲は、Apple Musicの再生としてカウントされ、再生に応じてロイヤリティ収益がアーティストや作詞作曲家、権利者に発生する。Apple Musicに加入しないファン・ユーザーもListening Partyには参加できるが、フル尺再生はできない。

Listening Partyを開始できるのは、現時点では、認証済みアーティスト・アカウントに限定されており、ファンが自発的には開始できない。アーティスト・アカウント認証は、アーティスト・ハブから申請が必要となる。Listening Partyを開始・配信する手順は、アーティスト・ハブまたはMusicタブ内にある「Listening Party」からセッションを開始できる (事前に設定画面でApple Musicを連携)。

Listening Partyでは、アーティストはメッセージ投稿や、ファンの投稿や質問への返信が出来る。また、ファン同士が協力して追加コンテンツを開放できる「共同チャレンジ」も設定可能。参加ファンによる一定の再生数への到達を目指し、限定コンテンツの開放や、ファンへの呼びかけなど、特典を設定できる。

この機能も将来的に他DSPと連携が広がる可能性がある。また、TikTok Shopや、他のECストアとの連携も現時点では無いが、将来、参加アーティストがListening Party中にグッズ販売やフィジカルアルバムを販売できるようになるのは、ファンダムを巻き込む自然な流れであり、合理的な追加機能と予想される。