「世界をリードするインディペンデント音楽企業」を目指し、大規模な新会社が誕生する。BMGライツ・マネジメントとコンコードが正式に合併を発表した。両社の合併または買収は、数ヶ月前に噂されていた。新会社の企業名は「BMG」となり、その傘下に音楽出版事業のBMGパブリッシングと、原盤事業のコンコード・レコードの各部門が設置される。新会社の本拠地はナッシュビル、欧州本社はベルリンとなる。統合後の企業は、ドイツのメディアコングロマリットでありBMGの親会社であるベルテルスマンが67%を保有し、残りの33%をコンコードの長年の投資家である投資ファンドのGreat Mountain Partnersが保有する。
新会社のCEOにはコンコードのボブ・ヴァレンタイン (Bob Valentine)が就任する。現在BMGのCEOを務めるトーマス・コースフェルト (Thomas Coesfeld)は会長に就任するが、2027年にはベルテルスマンの会長兼CEOに就くことが決定している (コースフェルトは現在ベルテルスマンの取締役を務めている)。本取引は規制当局の承認を待つ段階で、2026年後半の完了が見込まれている。
合併によってBMGとコンコードは、音楽出版、原盤、舞台化などの権利ビジネスや、デジタルディストリビューションの仕組みを内包した完全統合型のグローバル企業となる。そして、企業のオーガニックな成長、M&A、両社のシナジーを通じて、アーティストやソングライターとの関係構築、プラットフォームやフォーマットを横断した新たな収益源の獲得を強化する。加えて、事業統合により、アーティスト、ソングライター、パートナー企業に対して、独立性とアーティストファーストの理念に基づいたサービスをグローバル規模で提供していく。
新CEOに就任するヴァレンタインは次のように述べた「規模の拡大により、クリエイティブ人材、グローバル展開、価値向上に繋がる買収、テクノロジーへの投資をさらに強化できるようになります。同時にアーティストやソングライターが最も重視する、対応力の速さと起業家精神を維持していきます。私たちはメジャーレーベルのモデルの模倣ではなく、規模拡大を活用して独立性を強化します」
会長就任予定のコースフェルトは次のように述べた「権利保有の規模拡大が長期的成長の鍵となる中、2つの世界最高基準のチームとロースターを適切なタイミングで統合する唯一無二の機会です。当社のBMG Next戦略を加速させ、アーティストやソングライター、権利、テクノロジー、AIツール、人材への投資をより野心的かつ持続的に推進します」
両社は、これまで音楽権利の取得に数十億ドル規模の投資を行ってきた。現在は、音楽業界で屈指の多様性と、世界規模で文化的影響力を持つアーティストの権利ポートフォリオを保有・運用している。その中には、ジェリー・ロール、ポール・サイモン、レイニー・ウィルソン、ウィル・アイ・アム、ジェイソン・アルディーン、ティナ・ターナー、ダイアン・ウォーレン、ジャン=ミシェル・ジャールから、クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル、ダディー・ヤンキー、デンゼル・カリー、『ハミルトン』、フィル・コリンズ、R.E.M.、ミュージカル映画『サウンド・オブ・ミュージック』など、幅広いアーティストやジャンルの作品を管理する。
