Spotifyは最新の四半期決算を発表した (2026年1月〜3月)。2026年3月末時点で月間アクティブユーザー数(MAU)は7億6,100万人を超え、有料会員数は2億9,300万人に達したことを明らかにした。どちらの数値も、前年同期比で12%増、9%増となり、市場の予想を上回った。2026年第1四半期だけで、MAUを1,000万人、うち有料会員を300万人純増させたことを示している。特にQ1では広告付き無料プランのユーザー数が15%増加する二桁成長を達成し、4億8300万人に拡大した。収益内訳を見ると、総売上高は8%増の45億3000万ユーロ。サブスクリプション収益が10%増の41億5000万ユーロに拡大した一方、広告付き無料プラン収益は5%減少し3億8500万ユーロに留まった。営業利益は7億1500万ユーロで、前年同期の5億900万ユーロから40%増加し、引き続き収益性を維持している。売上総利益は前年比13%増の14億9500万ユーロ。Q1の投資・支出ではR&Dは3億3100万ユーロで、前年の3億7900万ユーロから減少した。一方セールス及びマーケティングは3億1400万ユーロから3億4200万ユーロへ拡大した。

収益内訳を見ると、有料プランからの売上は10%増の41億5,000万ユーロ(約48億7,000万ドル)に拡大した一方、広告付きプランからの売上は5%減の3億8,500万ユーロ(約4億5,660万ドル)となった。

ユーザーの地域構成にも変化が続いている。MAUを占める割合はヨーロッパが25%、北米が16%、ラテンアメリカが22%、その他の地域が37%となった。その他の地域は4年前の23%から大きく成長している。一方、有料会員の地域構成では、ヨーロッパが36%、北米が25%、ラテンアメリカが24%、その他の地域が15%となった。

Spotify経営陣は、米国などストリーミングが飽和状態にある市場において無料プランの成長が見られたことを要因の一つと捉えている。また、AIと連動したパーソナライズ機能である「Taste Profile」「Prompted Playlist」などの導入以降、ユーザーの月間視聴や再生頻度が増加したと説明する。競争が激しいストリーミング市場において、Spotifyにとっての継続的な課題は、米国やヨーロッパなどストリーミング先進市場が大半の成人が既にストリーミングを有料利用している中で、いかに成長を維持できるかとなっている。有料会員の増加の要因では、ラテンアメリカおよびヨーロッパの成長、グローバルプロモーションの効果と説明している。

2026年第2四半期の見通しも示された。MAUは純増約1700万人で7億7800万人、有料会員数は純増600万人で2億9900万人に達すると予測する。売上高は48億ユーロ、営業利益は6億3000万ユーロを見込む。ただし、第2四半期の見通しが市場予想の3億200万人を下回ったため、Spotifyの株価は発表同日に最大12%下落した。

2026年Q1 (1月〜3月)の主な数値は以下の通り
・月間アクティブユーザー数は7億6100万人
・前年から1000万人増加
・有料会員数は2億9300万人 (純増300万人)
・広告付き無料プランユーザー数は4億8300万人
・前年から6000万人増加