フランスの音楽ストリーミングサービス「Deezer」は最新の財務結果を発表し、2026年第1四半期の売上高が減少したと報告した。内訳は売上高が前年同期比1.6%減となる1億3190万ユーロだった。ユーザーが自らDeezerに登録するダイレクト・サブスクリプションからの売上は6.1%増の9180万ユーロだった。一方、他サービスとのバンドル契約を通じてDeezerに登録するパートナーシップからの売上は14.4%減の3360万ユーロとなった。
サブスクリプション利用者数では、グローバル有料者数は5.1%減の890万人に減少した。ダイレクト加入者は前年比9%増加し570万人に拡大した。一方、パートナー経由のサブスクリプション利用者は23%減の320万人に減少した。同社はグローバル有料者数の大幅な減少について、ラテンアメリカのオンラインマーケットプレイス「Mercado Libre」との提携の終了によるものと説明する。
ダイレクト加入者の380万人はDeezerの本国であるフランスからの利用者で、前年比9.1%増の380万人に達した。これは全体の3分の2を占める。同社はフランスでの好調な有料利用者獲得を強固なブランドポジショニング、ターゲットを絞ったプロモーション施策、継続的なマーケティングへの投資によるバランスの良い組み合わせによって牽引されたと説明する。その他の地域におけるダイレクト加入者も前年比8.7%増の190万人に増加した。
DeezerでCEOを務めるアレクシス・ランテルニエ (Alexis Lanternier)は、「パートナーシップ領域の再構築を含む戦略的優先事項の実行を進めており、新規契約の締結、刷新したDeezer for Businessの立ち上げを通じて、前進が見られました」と説明している。
Deezerでは、AI生成による楽曲やコンテンツを検知しタグ付けする独自の検出ツールを導入し、ストリーミング各社の中で、AI生成の音楽に対する確固な立場を示している。同社によれば、1日あたり同プラットフォームにアップロードされる楽曲のうち、約75,000曲がAI生成楽曲であることが明らかにしている。Deezerは今年に入って、自社のAI検出技術のライセンス提供を始めている。また、企業や店舗利用向けのソリューション「Deezer for Business」にもAI検出技術を導入した。
