スタートアップ企業のEndelは、「集中したり、リラックスしたりするのに役立つ、パーソナライズされた音楽」をAIで作成できるモバイル・アプリを提供している。Endelのプロジェクトは、アマゾンのAlexa投資プロフラムにも選出されており、アマゾンのスマートスピーカーのスキルもローンチしたばかりだ。
Endelは今年一年間で、ワーナーミュージック・グループと配信提携を組み、同社のアート・ミュージック部門を通して、「ムード」および「生産性向上(フォーカス)」向けのアルバムを20枚リリースする予定だという。
すでに、そのうち5つはストリーミング・サービスを通じてリリースされている。それぞれタイトルは『Clear Night』、『Rainy Night』、『Cloudy Afternoon』、『Cloudy Night』、『Foggy Morning』だ。まだそれほど人気になっているとは言い難いが、すでに、Spotify上では、他の生身のアーティストと同じように、公式の「This is Endel」プレイリストが作成されている。
Endelのようなテクノロジーが、ムード音楽周りにおける急速な成長を遂げる経済で果たす役割の可能性には、興味深いものがある。特に、もしこれらの技術を活用して、各リスナーが聴いている楽曲の好みや、リスナー自身の情報に合わせて音楽を生成するようになれば、さらに面白くなるかもしれない。
今後、これらAI技術が既存の音楽業界やアーティストに、どのように迎えられるかという問題にも注目する必要があるだろう。