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ワーナーミュージック・グループでディストリビューション兼アーティスト・レーベル・サービス部門「ADA」の社長、キャット・クレイディッチ (Cat Kreidich)が同社を退職することが明らかになりました。

クレイディッチは2020年にADAに参画、グローバル展開を主導した後、2021年4月からADAの社長職を前任のエライア・シートン (Eliah Seton、現SoundCloudのCEO)から引き継ぎました。ADA以前は、The Orchardでアカウント管理、広告、データ分析担当の上級副社長を務めていました。

在籍中、ADAはThree Six Zero RecordsやRostrum Records、Kesha、Flume、BANKS、Paris Hiltonなどと契約を実現しました。インディペンデント・アーティストとしてADAと契約したKeshaは、様々なチャートでキャリア初の1位を達成する成果を上げました。加えて、Sonny FoderaやCentral Ceeなどのインディペンデントアーティストもチャートでの成功を収めました。 また、ADAのグローバル市場展開も強化し、ブラジルのSua Musica、中東のQanawatとRotana、アフリカのAfricoriなどと契約を実現しました。

クライディッチは社員に向けたメモで次のように記しています「音楽業界では組織の変化は常にある一方、私たちが築いた土台はこれからもインディペンデント・アーティストにとって有益なものであり続けると信じています。私たちは優秀なグローバルチームを構築し、リリース規模をグローバルで拡大させ、ブランド・アイデンティティを刷新し、ワーナーミュージックの流通網にて、インディペンデント・アーティストやレーベルに特化したデジタルプラットフォームを開発しました」

ワーナーミュージック・グループ CEO のロバート・キンセルは次のように述べました「キャットは、誠実で洗練された人物で、大胆かつ決断力のあるリーダーです。インディペンデント・コミュニティ、アーティスト、レーベル、独立精神にとって何が最善かを常に考えて行動してきました。彼女の指揮のもと、ADAはクリエイティブなエコシステム全体との関係性を拡充させ、グローバルな展開力を強化し、チーム体制とテクノロジー基盤も着実に強化されました。業界の大きな変化に柔軟に対応し、確実な成果を残しました」

ワーナーミュージックでは近く後任を発表予定です。