
世界の音楽業界では、国や政府に対して、音楽市場が与える経済効果を数値化して、音楽業界に対する支援強化を提言しています。デンマークでは、同国における音楽業界の経済効果分析が初めて実施されました。調査によれば、デンマークのGDPに対して、音楽産業は年間163億クローネ (約3580億円)を寄与しています。また所得税や法人税を通じて、年間71億クローネ (約1559億円)をデンマーク政府の財政に貢献しています。
ライブ音楽の貢献は102億クローネで、全体の約63%を締めました。もう一つの重要点としては、雇用の創出です。音楽業界はデンマークにおける1年間のフルタイム雇用では、13,100人分の雇用を創出しました。音楽業界での雇用は年間平均130万クローネ以上がGDP貢献されました。対して、デンマーク全体の年間雇用のGDP貢献は約120万クローネでした。これは音楽業界におけるフルタイム雇用1人分は、デンマーク平均よりも8%高いことを示しています。
音楽輸出もデンマークにおける大きな経済効果を生み出しています。デンマークの音楽輸出は年間17億クローネ (約370億円)のGDP貢献を生み出しています。11億クローネ (約242億円)はライブ音楽の輸出、6億クローネ (約132億円)は音楽原盤の輸出でした。
この調査はIFPI デンマーク、Dansk Live、Gramex、Koda、MXD(Music Export Denmark)、Musikforlæggerneからの委託により、HBS Economicsが実施しました。