投稿公開日:2025-12-31 投稿カテゴリー:音楽業界 / 音楽ストリーミング 音楽の海外展開が議論される昨今、インドは最も高い成長率が予想される音楽市場の一つだ。そのため、近年は、インド市場を強化する海外レーベルやディストリビューターが後を絶たない。インドのインタラクティブメディアおよびゲーム分野に特化したベンチャーキャピタル「Lumikai」は先日、インド国内における動画や音楽、ゲーム、SNSの使用傾向や課金に関するレポート「Lumikai Insignia 2025」を公開した。このレポートは2024年9月から2025年9月にかけてインド国内のモバイルユーザー3000人以上を対象に実施した調査結果で、インド人のコンテンツ消費の興味深い傾向が見て取れる。インド人のコンテンツ視聴方法に関する質問で、最も回答が多かったのは「ポッドキャスト」(45%)による音声コンテンツで、音楽ストリーミング (40%)を上回った。ただし、インドは動画ポッドキャストの人気が高いため、多くの消費者は映像コンテンツとしてポッドキャストを視聴する可能性が高いと考えられる。使用されるオーディオ・プラットフォームでは、YouTube とYouTube Musicがトップで、次点はSpotify、Amazon Prime Music、ポッドキャストアプリの「Kuku FM」が挙がった。回答者の57%はオーディオコンテンツに課金していると回答した。これは興味深い傾向で、動画コンテンツへの課金 (54%)とほぼ同水準だ。オーディオサブスクリプションで最も人気だった支払形態は、月額課金(35%)、年額課金(23%)、バンドル支払(19%)、UPI (Unified Payments Interface)自動決済システム(16%)だった。また日本と関連の強いアニメ・コンテンツ消費では、都会に住む人の3人に一人(30%)がアニメ視聴者であるとレポートは述べている。最も人気あるアニメ・コンテンツは『ワンピース』『Naruto』『デスノート』『鬼滅の刃』『進撃の巨人』の5作品が挙がっている。アニメ視聴で最も人気のプラットフォームはNetflixで(51%)、次いでCrunchyroll (24%)、その他のOTT (22%)、映画館(21%)となっている。Lumikaiによれば、インドはオーディオ、ゲーム、インタラクティブSNSにおける収益化の方法が活発化している。この原動力となっているのは、オンライン課金、投げ銭やバーチャルギフティング、サブスクリプションとなっている。また、UPI決済 (QRコード決済)を通じて、サービス利用者の少額課金も実現させている。これは、インド人のコンテンツ利用者が課金やサブスクリプションすることに意欲が高まっていることを示している。