世界的なギター・アンプメーカー「マーシャル」は、主な事業はアンプやスピーカー、ペダルなど、ライブや録音に使用する機材の販売だが、ライブ会場コミュニティと地域音楽の存続を支援する取り組みを始めた。無料で誰でも参加できる会員制プログラム「アンプリファイ」は、会員がマーシャル公式サイトで商品を購入すると、売上の1%を世界各地の地域の音楽コミュニティと、独立系ライブ会場や草の根会場の支援に充てられる。マーシャルは近年、独立系ライブ会場の支援に注力しており、「アンプリファイ」は同社の取り組みをさらに強化したものだ。

https://www.marshall.com/jp/ja/amplify

ローカルアーティストやインディーアーティスト、若手アーティストが演奏できる地域の独立系ライブ会場は近年、多くの課題に直面し、世界各地で経営難に陥り、閉鎖に追い込まれている。背景には、世界の不透明な社会情勢や経済的影響、ライブ・ネイションなど大手プロモーターやライブ会場経営者の影響力の高まり、さらには音楽シーンの変化、ツアービジネスや会場運営の採算性の低下、ツアー費や人件費の上昇、雇用の確保の難しさなど、様々な不安要素がこの数年で急増し、小規模でローカルな会場運営者は先行きが見えづらい状況下に置かれている。こうした現状を改善し、会場を支援するための支援策が、音楽業界には求められてきた。

マーシャルCEOのジェレミー・ドゥ・マイヤール (Jeremy de Maillard)は、次のように述べた「60年以上にわたり、マーシャルはローカルの独立系会場から世界最大のステージまで、ライブ音楽を増幅してきました。小さな会場は、次世代ミュージシャンが初めてのリスナーを生涯のファンへ変えていく場所です。アンプリファイを通じて、ライブ音楽の未来を支える長期モデルを構築します」

マーシャルは、世界各地の独立系会場から、新進アーティストの支援や地域コミュニティの拠点的役割を果たしてきた会場を支援先に選ぶ方針を示している。支援内容には拠出された資金から、機材の提供、ライブ・イベントの資金支援など長期的な支援の形が想定されている。