
Meta社は、X対抗のSNSアプリ「Threads」において、音楽ライセンスの導入を今後拡大する可能性を模索しているようです。TechCrunchの報道によると、Threadsの開発チームは、InstagramやFacebookを含む他のMetaアプリで導入されている仕組みを参考に、「Threadsの投稿に音楽を追加する機能」のプロトタイプを進めているとのことです。現時点で、この新機能は一般向けのテストには至っていません。
この動き自体は驚くべきことではありません。Meta社は2024年、ユニバーサル ミュージック グループ(UMG)、ワーナー・ミュージック・グループ(WMG)と、音楽ライセンス契約を更新しました。その際の契約内容に、Threadsもライセンス契約対象プラットフォームに含まれたことが発表されました。このことは、Threadsが姉妹サービスと同様の楽曲ライセンスの仕組みで、音楽カタログをSNSに連携する機能を追加できる可能性を示唆していました。
Threadsは2024年末時点で、月間アクティブユーザー数 (MAU)が3億人以上、デイリーアクティブユーザー数 (DAU)が1億人以上に達しています。これはInstagramやFacebookに比べるとまだ規模は小さいものの、SNS市場では、急速な成長を遂げています。今後、この成長は、TikTokからThreadsへ移行するユーザーを含めて、さらに拡大すると予測されます。音楽連携機能の導入は、Threadsユーザーのエンゲージメントをさらに高める可能性が高まります。Meta社が音楽ライセンスの活用機会を増やす中、Threadsでの音楽機能の導入は、アーティストやクリエイターがファンエンゲージメントを醸成できる新たなSNSの観点からも重要となるはずです。今後の展開が注目されます。