アップルが最新四半期の財務結果を報告した。2020年第2四半期(アップルの会計年度では第3四半期)における、サービス・カテゴリーの総売上高は、前年同期比14.8%増の131億6千万ドル(約1兆3,897億円)を記録したという。

 アップルは、サービス・カテゴリーに含まれる各サービスの詳細に関しては明かしていないが、アナリストに対する決算説明会で、同社の最高財務責任者であるルカ・マエストリ氏は、「App Store、Apple Music、動画およびクラウド・サービスにおいて、過去最高の業績と、堅固な2桁の成長を記録しました」と述べている。

 アップルの全てのサービスを合わせて、有料サブスクリプション加入は、1年前の1億3千万件から増加し、現在では5億5千万件を超えているとのこと。ただし、Apple Musicの新規サブスクリプション加入者数については公表されていない。2019年1月下旬には5千万人、2019年6月下旬には6千万人の加入者がいたとアップルは発表している。

 COVID-19がもたらす影響の大きさにもよるが、月に正味約200万件の新規加入があり、その勢いが続いているとすれば、Apple Musicのサブスクリプション加入者数は現在では、8,600万人、2020年末までには9,600万人にも及ぶかもしれない。

 ブルームバーグは、アナリスト企業であるBernsteinによる、Apple Musicが現在年間50億ドル(約5,280億円)強の売上を生み出していることを示唆する最近の予想を報道している。その予想通りであれば、Apple Musicの売上高はアップルのサービス・カテゴリーにおいて、iCloudに続く額であり、Apple TV+やApple Arcade、Apple News+よりもはるかに大きな額ということになる。もちろん、これらのサービスは比較的最近ローンチされたばかりであることを考えると、当然だと言えるだろう。