TikTokが全米音楽出版社協会(NMPA)と世界規模の複数年契約を結んだ。全米音楽出版社協会は長い間、TikTokで使用された音楽に対してロイヤリティが支払われていないことを非難する出版社を支援し、TikTokの楽曲ライセンス問題を指摘し続けていた。今回の契約は、「TikTokにおける過去の作品のライセンス、および将来を見据えたパートナーシップ構築」に関わるものだという。

 「この度の新しいパートナーシップにより、NMPA会員は、TikTokで使われている作品から利益を得られるライセンスの枠組みに参加することができ、2020年5月1日から遡ることができます。」

 全米音楽出版社協会の会長であるデイヴィッド・イズラライト氏は「ソングライターや出版社に利益をもたらし、彼らの作品に対して、重要な報酬を提供するTikTokと協力して前に進む方法を見つけられたことを嬉しく思います」と語っている。「表現に音楽を融合させ、昔の楽曲に新しい命を吹き込んだり、新しい音楽に火を付けたりするTikTokの様なアプリにとって、音楽は重要な要素です。今回の契約は、クリエイターの作品を尊重し、彼らのTikTokへの貢献に対して報いる方法を提供するためのものです。」

 昨年、全米音楽出版社協会は、TikTokに対して著作権に関する正式な調査を米国国内で行うべきという呼びかけを支持していた。その当時、同協会は「重大な検閲に関する懸念に加えて、TikTokは一貫して、米国の著作権法と、ソングライター及び音楽出版社の権利を侵害しています。TikTokにアップロードされる動画の多くに、ライセンスされていないために、著作権所有者が支払いを受け取れていない音楽作品が使われています」と主張している。「一部の出版社は、TikTokと直接交渉してカタログをライセンスすることに成功していますが、出版業界の大部分は契約を結んでおらず、TikTokの人気が急速に高まるにつれて、数多くの著作物が違法に使用され続けているのです。」

 TikTokは現在、様々な権利保有者および徴収団体と契約を締結し続けており、全米音楽出版社協会との関係は改善している。

 「このパートナーシップにより、TikTokに全米音楽出版社協会の会員を迎え入れ、何億人もの人々に彼らの楽曲を見つけて楽しんで頂けることを嬉しく思います」とTikTokの音楽部門グローバル責任者であるオレ・オバーマン氏はコメントしている。「今後もソングライターと協力し、独自の作品フォーマット及びエンゲージメントを通じて、世界中のオーディエンスへとリーチするための協力かつ革新的なチャンネルとしてTikTokを活用して頂けるよう努めてまいります。」