イギリスに拠点を置くリサーチ会社、カンターが発表した、グローバル音楽ストリーミングサービスに関するレポートによると、2024年第2四半期で最も利用された音楽ストリーミングサービスだったことが明らかになりました。
カンターのレポートでは、「2023年の年間レポートにおいて、YouTubeは、音楽発見において強い影響力があり、全ての年齢層で、一貫して利用が高いことを示しました。この傾向は、2024年にはYouTube MusicおよびYouTube Music Premiumの強固な成長にも見られ、進化が続く音楽ストリーミング市場のリーダーとしての地位を確立しています」と、報告しています。また、「Spotifyも勢いを維持し、全ての音楽ストリーミングサービスにおいて、前年比2ポイントの普及率増加を達成しました」とも述べており、YouTube MusicとSpotifyが、音楽サブスクリプションと音楽ストリーミング市場を牽引する存在となっていることを明らかにしました。
レポートによれば、音楽サブスクリプションに加入しない最大の理由として、42%が月額料金の支払いの躊躇をあげています。音楽業界が、音楽サブスクリプション利用者を増やしたい一方、あらゆる年齢層において、「費用対効果」が課題として示されています。
カンターでは、音楽ストリーミング利用者の特性として、若年層は、DSPのアルゴリズムがレコメンドする音楽に興味を示し、年配層は、予め用意されたプレイリストの利用が高い、としています。今後、DSPが成長を続ける鍵として、パーソナライズされた関連コンテンツの拡充が、多種多様化する利用者のニーズに答えることができると述べます。
ただし、カンターの同レポートには注意が必要です。このレポートが集計されたデータは、英国、米国、オーストラリア、ドイツ、スペイン、フランスの6カ国のみでした。