高音質を強みにする音楽ストリーミング・ダウンロード「Qobuz」は、独自開発したAI検知システムを導入すると発表した。AI生成コンテンツからアーティストとリスナーを保護することが狙いだ。同システムは、100%AI生成と判断されたコンテンツに識別、タグ付けしていく。新曲、カタログ楽曲を網羅し、今後Qobuzアプリ上で数カ月以内に表示する予定だ。
同社では、AI生成コンテンツの不正利用や水増し再生、アーティストなりすましを防ぐ不正アップロード検知ツールを導入しているため、今後はこれらのシステムを継続的に強化、改善する。不正が疑われるコンテンツは、AI利用に限らず、プラットフォームからの削除、配信拒否を行う。検知された不正再生は収益化から除外される。
Qobuzはまた、「Qobuzissimes」やアルバム・オブ・ザ・ウィーク、各種プレイリストなどの音楽発見やレコメンデーション・コンテンツを、全て人間のエディターが選定し、大量生産型のAI生成コンテンツがプラットフォーム上で掲載されることを防ぐ。「Discover」ページはQobuzエディトリアルチームとパートナーによってキュレーションされたデータを用い、AI生成トラックを除外。実在するアーティストと楽曲の可視性を高め、正当な報酬を確保する。
またカタログ楽曲向けに自ら音声コンテンツをAI生成しない、人間によるキュレーションをAIで代替しない、顧客データを外部AIモデルの学習に利用しない、3つのポリシーを表明した。
Qobuz副CEOのジョルジュ・フォルネイ (Georges Fornay)は次のように述べている「AI生成コンテンツの急増は、音楽業界全体に不信感を生み出しています。Qobuzでは、音楽発見は、量産型コンテンツ重視のアルゴリズムではなく、人間の情熱が行います。これらの新たな対策は、アーティストの公平な認知と報酬を保証するという私たちのコミットメントを強化し、リスナーに人間が主導権を握っているという安心感を与えます」
