2020年第1四半期、ソニー・ミュージックの録音原盤売上高は、27.4%増加して6億4,170万ドル(約691億9千万円)となったストリーミング売上高に活気づけられ、前年同期比13.5%増となる10億7千万ドル(約1,153億7千万円)を記録したとミュージック・ビジネス・ワールドワイドが報道した。

 しかしながら、ソニー・ミュージックの親会社は、COVID-19のパンデミックが2020年の事業全体にもたらす特定の影響について、警告を発している。

 アナリストに対して、「主に、一部のアーティストが楽曲やミュージック・ビデオを制作することができないために、新しい音楽のリリースが遅延しています」とソニーのCFOである十時裕樹氏は語っている

 さらに、「ストリーミング再生される音楽の割合が比較的少ない日本やドイツなどの国では、外出制限でCDやその他のパッケージ・メディアの売上減少」の影響も懸念されると警告している。

 また、「世界的な広告費の削減により、広告サポート型のストリーミング・サービスの売上高は減少し、テレビのコマーシャルのおける音楽ライセンスからの収益も減少しています。映画やテレビ番組制作の遅れも、音楽ライセンス収益の減少を引き起こしています」と十時氏は述べた。