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Spotifyは、音楽出版社との直接ライセンス契約を拡大する取り組みを続けている。過去1年間で、3大メジャーレコード会社の出版会社であるユニバーサル ミュージック パブリッシング、ソニー・ミュージック・パブリッシング、ワーナー・チャペルと契約を結び、加えて、インディペンデント音楽出版大手のKobaltとも契約を締結した。今回新たにBMGがSpotifyとの直接契約を発表した

https://newsroom.spotify.com/2025-10-08/bmg-spotify-direct-licensing-us-deal/

新たな契約は米国での複数年契約となる。BMGにとって、Spotifyとの直接契約は、「ソングライターおよびチームに、より大きな価値をもたらす目的があります」と述べている。

今回の契約は、メジャーレーベルと同様の契約の枠組みによって実現しており、「CRBモデル」(米国著作権使用料裁定委員会、Copyright Royalty Board)によって著作権分配率が設定される枠組みから一歩進む形となった

今回の新たな直接ライセンス契約によって、BMGが管理する著作権の権利者は、従来のMLCからの包括ライセンス料に加えて、Spotifyとの直接契約による支払いが上乗せされる。

BMGにとって、今回の新契約は同社のデジタル事業の内製化をさらに加速させる。同社は次のように説明している「今回の契約は、2023年末に発表した『デジタル事業の直接管理』という当社の方針を継続する新たな取り組みです。これによりBMGは、ストリーミングプラットフォームとの関係を自社で管理し、データ活用の最適化、アーティストサービスの改良、そして自社が保有する膨大な音楽カタログの運営効率化を実現することが可能になります」